『おかえりモネ』について。

何のめぐりあわせか、私は『おかえりモネ』に出会い、当然泣くほど感銘を受け、そして心の支えとなっています。

もし、正月特番である「あんたの夢を叶えたろか」スペシャルで、街頭インタビューを受けたら、脚本家の安達奈緒子さんと、主役の清原果耶ちゃんに会って話を聞きたいと思っています。

震災をテーマにしたドラマやドキュメンタリーなどは、それまで、親や子どもを亡くされたり、直接的な被災をされた方々に焦点を当てるものが多かったと思う。
モネのような、間接的な立場に着目したのはなぜなんだろう… そこをまず聞いてみたい。

『おかえりモネ』はフリーランスになりたてのときに、ちょうど朝ドラで放映されていて、「ロケ地めぐり取材してきて!」と仕事が入ったのがはじまり。わたしは朝ドラを見たことがなかったのですが、急いで見放題パックみたいなのに登録して初回から一気見しました。

菅モネは朝ドラでも上位に入るほど人気朝ドラカップルだし、東北なまりの森林組合の人たちの掛け合いとかもおもしろかったし、いろんなところで楽しませてもらったけれど、やっぱり清原果耶ちゃんの、心の機微。安易に「若手女優の透明感」とは言いたくなくて、「あぁモネは自分だ」と思わせてくれた強い引力があった。

あの心情を、どうやって自分のなかでつかまえて、どう落とし込んで、どう表現しようと思ったんだろう?それも聞いてみたいです。

話しは少しずれるけれど、生きるなら、仕事するなら、一本芯とかやりがいとか、そういうものがあったほうがいいのはわかっていて、でも自分にはまだ腹落ちしていなくて、何が自分の幹となるのかなとずっと模索していました。

『おかえりモネ』との出会いやその後の導かれるようなさまざまな出会いやきっかけから、「震災伝承・復興」がわたしの幹になるのだとわかったのはその1年後くらい。

モネは「人の役に立ちたい」がその後の支えだったのかな。わたしはそこまで尊い人間ではないけれど、「ただ知りたい」それが今の原動力です。