先日、絆プロジェクトの冊子制作が無事に校了しました。9月から冊子制作に関わることになり、構成、編集、取材、執筆、デザインを担当。62ページの冊子となり読みごたえのある出来栄えとなりました…!
物語のはじまりは2011年の東日本大震災。甚大な被害を受けた宮城県の女川町に世界の中でもいち早く救援に駆けつけたのがインド救助隊のみなさんでした。
インド救助隊みなさんをはじめインド大使館の方々は、その後も女川町に心を寄せつづけ、イベント交流などを通して女川町の復興を見守ってきました。
しかし昨今の新型コロナウイルスの影響により、定期的に行われていたイベントも続々と中止に。震災から10年が経った節目の今年も再訪が叶うことはありませんでした。
そこで慶應義塾大学が女川町とインドとのつながりを再構築するために本プロジェクトを始動。そのプロジェクトの一環として、これまでの歩みをまとめた冊子を作ろうとなり、お声がけしていただいた次第です。
冊子は日本語・英語の2言語で作成。震災の記録や女川町のいまの様子などをまとめました。メインは女川町の人びと20名にインタビューした「女川の今 20人の声」です。震災の時の記憶、これまでの暮らし、今の暮らし、そして未来に向けてのメッセージを取材させていただきました。
インタビューはおひとり1時間以上を超えるときもあり、涙なしでは聞くことができませんでした。私も被災者である身、今でも語りたくないこと、語れないことがあります。女川町のみなさんも決して軽い気持ちで参加してくださった訳ではないと思います。
インド救助隊のみなさんにありがとうを伝えたい、その気持ちで心のうちを話してくださったのだと思うと本当にありがたかったですし、このプロジェクトに関わるみなさんに失礼のないようにと、気を引き締めて挑みました。
終盤は女川町長へのインタビューがあり、駐日インド大使の方からメッセージを寄せていただくことにもなりました。当初思い描いていたプロジェクトの予想を超える出来だと、慶應義塾大学の方々からお褒めいただいたのが何よりもうれしかったです。
正直なところ、インタビューはとても心を使いましたし、編集・執筆だけでなく62ページのデザインも担当したので、体調を崩してしまったこともありました(打ち合わせの途中で病院に駆け込むことも…汗)
それでもやりきった今、あとはこの冊子がインドに羽ばたいてみなさんの目に触れることが楽しみですし、これをきっかけにまた新たな交流が生まれるとうれしいです。
女川町は今回のプロジェクトではじめて伺い、その後何度か通わせていただきました。遠い町ではありますが、さんまはおいしいし、海が見える町だし、何よりも町民の人びとがおもしろくて、仲が良くて、居酒屋に行けばみんないるみたいな町で(笑)
ステキな町でした。1発で好きになりました。ぜひみなさんも女川町に行って、その空気感を味わってみてください。
あぁ〜でも本当に無事終わってよかったです!!!!!!!!ラジブ先生、國枝先生、北村さん、インドのみなさん、そして女川町のみなさんありがとうございました!!!!!